たまたま乗り合わせたバスでバスジャックに巻き込まれた主人公、久能整。
久能を含め乗り合わせた10人の犯人と乗客たち。
名前、職業、目的地、欠点。様々な質問を繰り返す犯人の目的とは一体何なのでしょうか。
そして乗り合わせた乗客たちにバスの利用者という以外に接点があるのでしょうか。
ミステリと言う勿れ2巻ではバスジャック事件の解決編、新幹線内での謎解き、そして犬童からの紹介という少女の遺産相続に巻き込まれます。
episode2 【後編】犯人が多すぎるのネタバレあらすじ
犬童家へ着き宅内へ招かれた久能たち乗客。
階段の踊り場には美しい女性の写真が飾られていました。
広間に案内され犯人たちに目的を問う久能、しかし犯人たちは応えず部屋から出ていきます。
各自準備された食事の食べる食べないと決め雑談をしているうちに犯人たちが戻ります。
そして乗客たちに「トロッコ問題」について質問しました。
「5人を助けるために1人を殺すか、それとも1人のために5人を見殺しにするか」
あまりにも重く深い問題に困惑する乗客たち。
更に犯人は続けます。質問は「今まで犯した中で最も重い罪」でした。
久能がそれぞれの罪の内容に口を挿みつつ、それぞれの心に圧しかかる棘をやさしく包みます。
一通り話し終えると犯人たちは休憩だと言い部屋を出ました。
久能と親しくなった乗客の一人、熊田は犯人たちがドアに鍵をかけなかったことに気付きます。
電話を探しひとり別行動に出た久能はある部屋で電話を見つけ覚えていた池本に電話をかけました。
そこで池本から知らされた事実に、久能は確信をもって池本たち刑事に連続殺人事件の犯人がいることを伝えるのでした。
episode3 つかの間のトレインのネタバレあらすじ
品川駅で新幹線に乗り込む久能。
前回の事件で知り合った犬童から行きそびれた印象派展が広島でするのだと聞き向かうところでした。
駅弁を食べ満足し、広島までの車内を寝て過ごすことに決めます。
後ろに声をかけ席を倒し、うとうととする久能の目に隣の席の人が読んでいる手紙が目に入りました。
夢うつつにそれを眺め、描いてあったイラストから導き出した文章を思わず口にします。
驚く隣の人に謝罪をしつつ手紙のイラストが頭文字を使ったアナグラムである可能性を伝えます。
「京都には来るな」
まさに京都に向かおうとしていた隣の席の女性は困惑しました。
毎回イラストが添えられていると他の手紙も広げ読み解いていきます。
強い言葉に動揺する女性。久能は詳細を求めました。
結婚を控えた隣の女性、紘子の実の両親は亡くなっており、実の母の友人だった今の母に引き取られ女手一つで育てられました。
しかしある日育ての母のクロゼットから父からの手紙を見つけやり取りを始めます。
両親は健在だったのです。
バージンロードを一緒に歩いてほしい、という紘子の願いを喜ぶ実の父。
今の母に隠し、実の父に会いに向かうところでした。
手紙に描かれた実の母の想い。今の母との関係、実の父のこと。
久能は手紙に描かれたイラストの真意を知ることができるのでしょうか。
episode4 思惑通りと予定外のネタバレあらすじ
印象派展を堪能した久能。
欲しかったグッズも買え満足気に美術館を後にします。
原爆ドームで手を合わせ、広島を堪能する久能が休憩をしていると怒鳴り声が聞こえてきました。
荒い言葉の男たちに絡まれる少女。
少女が助けを求め久能に縋りついてきますが、容赦なく断ります。
新幹線の後ろの席、美術館、電車のなか、原爆ドーム、広島で赴いた場所で少女の姿を認識していた久能は不自然さを指摘し芝居だと見抜いたのでした。
一連のやり取りや久能の反応を確かめた少女は犬童我路の知り合いだと名乗ります。
そして久能に少女の命とお金をかけたバイトの提案をします。
雑談もそこそこ、【バイト】の詳細も知らされないまま久能はホテルの広間へと連れられます。
そこでは汐路の祖父狩集幸長の遺言書の開封が行われるようでした。
遺産をただ1人に相続させるため、お題を出し子供たちを争わせていた狩集家。
そのたびに事故や病気と原因ははっきりしていたようですが、死人が出ていました。
不穏な空気に久能は犬神家にならないためにも話し合いをしようと提案するのでした。
ミステリと言う勿れ2巻の感想とまとめ
前回から続いたバスジャック犯たちの目的にepisode3では迫ります。
久能が解決の糸口を知ってから張り巡らされた伏線が次々に回収される怒涛の展開でした。
圧巻、の一言です。
episode4は次話への伏線が含まれた単話完結のお話で、続くepisode5はまた複雑怪奇な展開を期待させる導入部でもありました。
果たして久能は汐路の命を守ることができるのでしょうか。