池袋・大阪で開催された東京リベンジャーズの原画展。
そこで話題となっているのが、黄金のマイキー像です。
そのマイキーは、涅槃(ねはん)と呼ばれる態勢をしている。
マイキーの涅槃像には、どのような意味が込められているのでしょうか。
涅槃像とは?
最もイメージしやすいのが、タイ・バンコクにある寺院ワット・ポーにある長さ46m、高さ15mの涅槃像でしょう。
日本では千葉県にあるようです。
同じ仏教なのに、日本で涅槃像をほとんど見掛けない。
それは、涅槃像が多いのは小乗仏教、日本に伝わったのが大乗仏教だからなんだそう。
大乗仏教と小乗仏教については、今回は省略します。
涅槃とは?
涅槃とは、どのような状態のことなのでしょうか。
人間的な表現をすると、釈迦が亡くなる時の姿を涅槃と言います。
仏教的には釈迦が亡くなったのではなく、煩悩の火を吹き消し悟りの境地に達したことを示しているので「入滅」「入涅槃」などと表現します。
涅槃寂滅(寂静)とは?
涅槃にまつわる言葉として、涅槃寂滅(ねはんじゃくめつ)や涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)がある。
どちらも同じ意味で、書籍によって寂滅だったり寂静だったりしているので、ここでは寂滅として統一します。
悟りの境地は平安であることを意味している。
涅槃寂滅に関連する言葉や教え
涅槃寂滅は三印法と言われる教えの1つとされている。
あとの2つは諸行無常と 諸法無我で、諸行無常は「祇園精舎の鐘の声……」でお馴染みなので、覚えのある方も多いでしょう。
諸行無常は、万物はいつも流転し、変化・消滅が絶えないことを意味している。
諸法無我は、全てのものは因縁によって生じるものであって実体性がないことを意味している。
マイキーに当てはめると?
難しい話をしてきましたが、ここまでの説明を踏まえてマイキーに当てはめて考えてみましょう。
これから始まるであろうタケミチとの戦いで、煩悩と言われる類いのものが全て断ち切られて穏やかなマイキーとなるのではないかと考えられます。
マイキーの中での変化や消滅は、東京卍會の解散だったり、場地やエマやドラケンの死を意味しているのでしょう。
また因縁については、黒龍との因縁だったり、最新話で明らかになった三途との関係だったりするのかもしれません。
仏教用語の意味にある単語から考察しただけなので、正しく理解できていなかったり無理があったりしますけど。
東京卍會が解散して、すっかり忘れていた「天上天下」と「唯我独尊」
マイキーを表現する言葉として、東京卍會の特攻服の胸ポケット上に刺繍されていた「天上天下」と「唯我独尊」。
この四字熟語もまた仏教にまつわるものとなっている。
釈迦が産まれてすぐに7歩進み、天と地を指し示しながら言ったとされる言葉が『天上天下、唯我独尊』です。
この話は、地域によっては子供会の行事で「花祭り(釈迦様の誕生を祝ってお釈迦様を模した像に甘茶を掛ける)」で、住職から聞くところもあるようです。
ちなみに、その意味は『宇宙に自分より尊い者はいない』なんだそう。
命名(?)したのは東京卍會結成の場でのドラケンでしたが、スゴいこと言いましたねー。
まとめ
原画展で話題となっている”黄金の涅槃マイキー”から、拡大解釈を考察してきました。
原作と原画展を合わせると、マイキーには釈迦の”始まり(天上天下 唯我独尊)”と”人間界でいう終わりの入滅(涅槃)”が存在していると解釈することが出来る。
原画展の涅槃マイキーは、結末への伏線の1つなのかもしれません。
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