表紙の絵の綺麗さに惹かれ、読んでみたいと思っていた作品です。
今夏アニメ化されたということで読んでみることにしました!
『Pandora Hearts』の作者でもある望月淳さんによって「19世紀パリ×吸血鬼×スチームパンク」をテーマに美麗な作画と世界観で描かれる物語。
呪いと救いの吸血鬼譚とはいったいどういうことなのか……。
今回はそんな『ヴァニタスの手記』1巻のあらすじと感想をお送りします。
Mémoire1「Vanitas ラスティ=ホープスの場合」
舞台は19世紀のパリ。
吸血鬼(ヴァンピール)の青年・ノエは、恩師に言われ吸血鬼を呪うという魔導書「ヴァニタスの書」を追ってパリへ向かっていた。
ノエは飛行船の中で倒れた若い女性・アメリアを介抱するが、そこである事件に巻き込まれてしまう。
そこに突然現れた青い瞳を持つ青年・ヴァニタス。
彼は「ヴァニタスの書」を手にし、自身を吸血鬼専門の医者だと名乗った——。
まず1つ言わせていただきたいのが、本当に絵が綺麗!
見開きで飛行船が描かれているページとパリの夜景が描かれているページでは思わず手を止め、「綺麗……」と声が出てしまいました。
風景が細かいところまで描かれていて感動したのです!
そして、もちろん出てくるキャラクターたちの表情も1つ1つ丁寧に描かれており、「おまえ達の意志に関係なく!必ず吸血鬼(おまえたち)を救ってやる!!」と言うヴァニタスの表情には言葉とは裏腹に、彼は悪役なのか……?となりました。
最後にノエのモノローグで書かれている「旅路の果てに彼をこの手で殺すまでの物語」とはどういうことなのでしょうか。
ノエとヴァニタスが協力して吸血鬼を救っていくと思っていた私はこの最後の台詞で困惑状態です。
Mémoire2「Noe 花の都にて」
牢屋の中にいたノエとヴァニタスは、「伯爵」によって釈放された。
ヴァニタスと共に伯爵のもとを訪ねたノエは、呪いが治り解放されたと思っていたアメリアが処分される運命にあることを知る。
今パリを騒がせている呪い持ちによる吸血鬼事件。
これまでヴァニタスの協力しろ!という誘い拒否し続けていたが、アメリアの処分を許せないノエは彼と協力し、その事件の吸血鬼を捕らえると言うのだった——。
またまたとても綺麗な風景が見開きで出てきました!
花の都パリの風景です。
このページを見たときの私の目は、パリに初めて来たというノエと同じような目をしていたと思います!
初めての場所で目を輝かせてあっちこっちに行くノエが可愛い……!
そして、そんなノエを見つめるヴァニタスの優しげな表情が私はとても印象的でした。
吸血鬼事件を解決しアメリアを助けると決めたノエが、「あの時とは違う。今度こそ絶対に助ける——!!」という『あの時』とはいつのことなのか。
まだMémoire2だというのに気になることばかりです!
Mémoire3「Feanne 業火の魔女」
ノエとヴァニタスは飛行船で別れた情報屋・ダンテと再会し、吸血鬼事件の手がかりを入手した。
案内されるほうへ急ぐ2人は犯人を見つけたが、そこで吸血鬼の少年・ルカと大きな棺を背負う女性・ジャンヌに「ヴァニタスの書」を渡すように言われる。
ヴァンタスが断るとルカはジャンヌに奪い取るように命じ、「ヴァニタスの書」を巡る戦いが始まるのだった——。
新しいキャラクターが出てきましたね!
吸血鬼の少年・ルカとその付き人・ジャンヌです。
同族殺しだという “業火の魔女”ジャンヌは最初はフードを被っていたのですが、それが取れたときの彼女の素顔が美しい……!
ヴァニタスについては楽観的な性格なのかと思っていましたが、ノエに「オレにとって…あの光景は圧倒的に正しいものでした!」と言われたときの彼の表情を見て、本当はそうではないのかもしれないなと感じました。
「ヴァニタスの書」を受け継いだ謎の多い彼には、どんな過去があるのでしょうか。
Mémoire4「Femme fetala 恋」
業火の魔女勝つ方法を1つだけ見つけたというヴァニタス。
ノエと協力しジャンヌを倒すための戦いが再び始まった。
そして、業火の魔女に勝つたった1つの方法で形勢逆転したヴァニタスは、興味が湧いたというジャンヌにキスをし、こう言うのだった。
「これは……『恋』だ!」と——。
まさかの恋愛要素あり!?
この作品はノエとヴァニタスの友情ものでバトル系と思っていた私の胸は、まさかの展開にドキドキです!
戦いのシーンは絵の躍動感がすごくて、1つのコマでもアニメを観ているようでした。
ヴァニタスにキスをされた後のジャンヌの驚いたような表情は戦いのときとのギャップでときめいてしまいました!
「これから楽しくなりそうだなぁ」と言っているヴァニタスの本当に心の底から楽しそうにしている笑顔も印象的です。
そして、最後にはシャルラタンという謎の黒い人の形に似た影が出現しています。
『ヴァニタスの手記』1巻の感想まとめ
今夏からアニメが始まった『ヴァニタスの手記』は、アニメもですが原作の漫画も1ページごとに見惚れてしまうほどとても絵が綺麗でした。
キャラクターたちも個性的で、シリアスなシーンとギャグシーンがテンポ良く進んでいきます。
1巻ということで謎な部分が多く、これからどうなっていくのか楽しみです
最後に登場した黒い影は物語にどう関わってくるのでしょうか。
個人的には、ヴァニタスとジャンヌの恋愛がどう発展していくのかが気になるところです!
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました!
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